中日のチャンステーマ「サウスポー」を推すファンも多い。今夏の甲子園では島根・大社高校が使用したことでも注目度が高まった。

「サウスポーは学生野球応援では定番曲。中日でも得点機でのチャンステーマとして採用され盛り上がっていたが、与田剛前監督からのクレームで使用されなくなっていた」(中日関係者)

「みなぎる闘志を奮い立て、お前が打たなきゃ誰が打つ、今、勝利を掴め」という歌詞。与田前監督が「選手に対してお前というのは失礼」と物申したことで、一時期は使用を自粛していた。

「立浪和義監督が就任してから再び使用されるようになったが、やはり盛り上がる。また大社応援団が使用したことでも脚光を浴びた。両手を左右持ち上げるような独特の振り付けもクセになるため、人気があるのも納得できる」(野球応援に詳しい音楽関係者)

 1978年リリースの「サウスポー」(ピンク・レディー)は懐メロだが、盛り上がる要素が満載であり応援に最適ということだろう。

 変わり種ではDeNAの「横浜大漁節」だろう。「横浜大漁節」は横浜大洋時代から使用される応援で、昔ながらの太鼓と手拍子を使って選手を鼓舞するチャンステーマだ。

「DeNAはエンタメにこだわり、新しいものをどんどん取り入れている。応援曲もスタイリッシュなものが多いが、横浜大漁節は異色でアクセントがつく。参加するのも簡単なので、スタンド中から手拍子が湧き上がる」(在京テレビ局スポーツ担当)

 以前の親会社時代に作られた応援だが、時代が変わっても使用され多くの人に愛されている。「選手、スタッフも知らないうちに指でリズムを取っている」(DeNA関係者)という声もあるほどだ。

「魔曲」の演奏によってスタンド中に熱狂が生み出されるため、試合展開を左右することもある。今後もどのような「魔曲」が生まれてくるのか、グラウンド内の戦い同様に注目したい。

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