また、成年皇族の仲間入りをされたときの記者会見で愛子さまは、ご両親との夏休みの思い出について記者から質問されて、ご自身の言葉でこう答えている。
「静岡県の下田市にある須崎御用邸に行き、海で泳いでいるときにきれいなお魚の群れを発見して、皆で観賞しましたり、また須崎の海はほとんど波のない穏やかな海でございますけれども、サーフボードを海に浮かべてそこに3人で座る挑戦をして見事に全員で落下した思い出など、お話しし始めると日が暮れてしまうかもしれません」
毎年、ご家族でさまざまな思い出をつくってきただけに、天皇陛下と雅子さまのおふたりで御用邸を散策される様子に、SNSでは「寂しい」という声が多くみられた。
仕事を頑張る愛子さま
長年に渡って、ご一家の様子を取材してきたベテラン皇室記者は、愛子さまがいないご静養に「子育てのひと段落」をしみじみと感じたという。
一般の家族と同様に子どもが大学などを卒業し就職するなどして、「手が離れた」あとに迎えた初めての夏休みの姿というものはこういうものだろう。寂しさの一方で、「愛子さまが職務に励まれているからこそ」と話す。
愛子さまが日本赤十字社に入社され配属されたのは「青少年・ボランティア課」で、“青少年”たちが夏休みの期間は忙しいというのだ。
「ボランティアを必要とする被災地や復興途上の地域が期待している人材は、夏休み期間の学生たちです。愛子さまは青少年・ボランティア課の一員として、お仕事をしっかりとなさっているのだと思います。学生たちの夏休みは9月後半までの場合もありますから、愛子さまは8月いっぱいはお忙しいのではないかと思います。天皇ご一家は『家族一緒に』という思いがお強いので、この夏休みもできれば一緒に過ごされたかっただろうと思います。しかし、愛子さまはお勤めに励まれたということですね」(皇室記者)
天皇陛下と雅子さまがご静養先から帰京されたら、「夫婦水入らずエピソード」のお土産話で愛子さまと大いに盛り上がることだろう。
(AERA dot.編集部・太田裕子)