ふんわり優しいメイク
愛子さまが初めて出席した、2024年春の園遊会。大きな皇室行事であり、両陛下と皇族方は、招待者を接遇する立場。愛子さまは、さくら色の洋装にコーラルピンクの口紅がよく映えていた。場にふさわしく、しっかりとメイクをしているものの、アイライナーよりもアイシャドーを多く用い、ふんわりと優しい仕上がりだった。
「園遊会では、目の『きわ』に、細い筆で描かれたラインの上にポンポンとお粉を置いていらっしゃる。アイライナーのようにはっきりと線が出るのは、お好みではないのかもしれませんね」
愛子さまは、場に合ったメイクの使い分けが明確だ。
今年5月、ご一家で栃木県の御料牧場に滞在した際には、取材カメラの前の愛子さまは、ほんのりお化粧をほどこしているものの、休日にふさわしい自然な仕上がり。
ご一家が到着したときに笑顔を見せた愛子さまの写真を見て、石原さんはこう話す。
「愛子さまは、お母さまと同じ、ぷっくりと花びらのような形のよい唇。雅子さまも愛子さまもお笑いになるときは、口をあけてほんとうに楽しそうな表情をなさる。笑うたびに白くきれいな歯がのぞく飾りのなさもあいまって、見る人をホッとさせてくれるのでしょう」
6月には、故・三笠宮崇仁さまの次男、桂宮宜仁さまの「十年式年祭」が、都内の豊島岡墓地で営まれた。
初めて参列した愛子さまは、目元にいつもの白いラメの入ったアイシャドーとアイラインをうっすら入れているものの、祭祀にふさわしく、控えめなメイクだった。
佳子さまのパーフェクトメイク
自然な仕上がりをお好みの愛子さまの一方で、佳子さまは「ご自身の魅力をよくご存じ。隙のないパーフェクトメイク」が特徴だと、石原さんは話す。
大きな二重のぱっちりとした目が魅力的な佳子さまは、太めの眉にクルンと巻いた上下のまつげが印象的だ。下のまつげまできっちりとマスカラが塗られるなど、完璧なメイク。
公務の経験が豊富な佳子さまも、場に合わせた装いが上手だ。
たとえば、手話を披露する場では、手の動きが相手に見えやすいように深い青やワイン色、グレーなど濃い色の服装を選ぶなど、メイクと服装の足し算をしていることが伝わってくる。