「きのう何食べた?」でW主演を務める内野聖陽

大御所俳優も絶賛

 こうしたギャップのある演技ができるようになった背景には、心境の変化があったようだ。「@BAILA」(22年10月2日配信)では、年齢を重ねるごとに「こう演じたい」「こう見せたい」という“自分が”という欲が減ってきたと告白。自身のやりたい演技より、「見て下さった方が楽しめるのはどういう表現だろう?」と考えるようになったと話している。また、「この作品を誰に伝えたいか」をイメージすることで、スムーズに作品に入れるとも言い、「何を求められているのか」「どんな人に届けようとしているのか」を常に考えているとも明かしていた。こうした変化があったことで、繊細な演技にも磨きがかかり、近年の評価につながっているのかもしれない。

 西島は鋼のような肉体を持つ一方で、もともとは、繊細な性格であることで知られる。

「以前、休日のジム通いについてバラエティー番組で話していましたが、ジムに行かなかったり、体が細くなったりするとトレーナーさんが悲しそうな顔をするので、それがジム通いの大きなモチベーションになっていると明かしていました。また、幼い息子たちは“〇〇ごっこ”をしないと絶対に寝ないため、家ではウルトラマンや仮面ライダーごっこをしており、しかも変身から本気でやるそうです。穏やかな役柄を演じているときは、そうした“素”の部分が演技に現れているのかもしれません」(同)

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国立大学を中退して俳優業を選択