同性愛者役を好演する西島秀俊(写真:2022 TIFF/アフロ)
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 夏真っ盛りの8月。旅行やレジャーといった外出もいいが、涼しい自宅でゆっくりするのも贅沢な過ごし方。夏休みスペシャルとして、じっくり読みたい人気のエンタメ記事をお届けする(この記事は2023年10月17日に配信した内容の再掲載です。年齢、肩書等は配信時のままです)。

【「きのう何食べた?」前作のメイキングシーンはこちら】

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 4年ぶりに新シリーズがスタートし、話題になっているドラマきのう何食べた? season2」(テレビ東京系)。前作に引き続き、内野聖陽とW主演を務めているのは俳優の西島秀俊(52)だ。ゲイカップルの何げない日常を描き、西島は内野演じる美容師・ケンジの恋人で、料理上手できちょうめんな弁護士・シロさん役を演じている。

 西島といえば、2014年放送の人気刑事ドラマシリーズ「MOZU」(TBS・WOWOW)の眼光鋭い警視庁公安部のエース役や、2017年に放送された刑事ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(フジテレビ系)のストイックな警視庁公安部巡査部長役など、ワイルドでシリアスな役を演じてきた印象も強い。一方、「きのう何食べた?」ではそうしたハードボイルド感あふれる作品とは違ったキャラクターを好演。同性愛者役として、日常の中での心の動きを繊細かつ丁寧に演じていることから、温かい気持ちになる視聴者も多いだろう。

「西島さんは最近、物腰柔らかな立ち振る舞いの役どころで存在感を発揮しています。昨年放送のドラマ『ユニコーンに乗って』では、長年勤めた地方銀行から若者ばかりのスタートアップ企業に転職した、おじさんサラリーマン役を好演。ギャップに悪戦苦闘しながらも会社に貢献しようと優しくアドバイスをするという役柄で、愛されキャラとして視聴者からも人気を集めました。また、2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では、ヒロインを気象予報士へと導く気象キャスター役を演じ、頼りがいがありながらも、石ノ森章太郎の大ファンでグッズを身に付けてはしゃぐ一面も見せるなど、かっこよさとかわいらしさのギャップが話題になりました。50歳を越え、イケオジと称されることが多い西島ですが、穏やかでかわいらしい役がハマるところも魅力の一つでしょう」(テレビ情報誌の編集者)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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