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台風7号が日本の南海上を発達しながら北上中。明日14日夕方~夜には暴風域を伴ったまま小笠原諸島に最接近。16日には「強い」勢力のまま、関東沿岸に近づき、お盆のUターンラッシュに関東直撃の恐れ。関東や東北で警報級の大雨や暴風が予想され、交通機関への影響も。

お盆に台風が立て続けに発生

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今年はお盆になって台風が立て続けに発生しています。
今日13日午前3時、日本の南で台風7号が発生し、午後3時には南鳥島近海で台風8号が発生しました。台風8号は日本の東を北上し、明後日15日には再び熱帯低気圧に変わる見込みです。この方面へ向かう船舶は警戒してください。

特にこれから注意をしたいのが、台風7号です。
日本の南の海域は平年に比べて2℃前後、水温が高くなっていて、台風7号は海面水温の高い海域を通り、発達しながら北上する見込みです。
台風7号は本州に近づいても勢力を落とすことなく、16日は「強い」勢力のまま関東に接近するおそれがあります。

台風7号 明日14日夕方~夜 小笠原諸島に最接近

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台風7号は、午後3時現在、日本の南を時速20キロの速さで東北東へ進んでいます。
台風は発達しながら北上し、明日14日夕方~夜にかけて、暴風域を伴って小笠原諸島に最接近する見込みです。明日14日、小笠原諸島は台風の接近に伴って雨や風が強まり、荒れた天気となるでしょう。高波に警戒が必要です。

その後も、日本の南を北上し、16日頃は、暴風域を伴ったまま強い勢力で関東や東海を直撃する恐れがあります。その後、17日にかけて東北の東海上を北東へ進むでしょう。台風5号で記録的大雨となった岩手県に更なる大雨をもたらす恐れがあります。
台風の中心が予報円を通る確率は70%です。台風が関東に上陸すれば、2019(令和1)年9月9日、千葉県千葉市付近に上陸した台風15号以来、5年ぶりとなります。この台風の時には、記録的な暴風の影響で、千葉県や神奈川県など関東沿岸の広い範囲で停電が長期間続くなど生活に大きな影響がありました。

今回の台風7号はお盆のUターンラッシュのタイミングと重なり、交通機関に大きな影響が出ることが考えられます。16日から17日にかけては台風の進路にあたる関東甲信や静岡県、東北は警報級の大雨や暴風となる恐れがあります。まだ、進路にはブレがありますので、最新の情報を確認してください。場合によっては予定の変更も検討してください。

台風7号 予想される雨・風・波

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〇波の予想(いずれもうねりを伴う)
小笠原諸島では14日から15日にかけて、うねりを伴い大しけとなるでしょう。
また、伊豆諸島では15日は、うねりを伴い猛烈なしけとなる見込みです。

14日に予想される波の高さ
小笠原諸島 6メートル
15日に予想される波の高さ
伊豆諸島 9メートル
小笠原諸島 6メートル

〇風の予想
小笠原諸島では14日から15日にかけて、伊豆諸島では15日は非常に強い風が吹く見込みです。

14日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
小笠原諸島 20メートル(30メートル)
15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
伊豆諸島  28メートル(40メートル)
小笠原諸島 20メートル(30メートル)

〇雨の予想
小笠原諸島では15日にかけて、雷を伴った激しい雨が降る所があるでしょう。
13日18時から14日18時までに予想される24時間降水量(多い所)
小笠原諸島 120ミリ

その後、14日18時から15日18時までに予想される24時間降水量(多い所)
小笠原諸島 120ミリ

小笠原諸島、伊豆諸島では高波に厳重に警戒してください。
また、強風に注意し、小笠原諸島では大雨による土砂災害に注意、警戒をしてください。台風の備えは、遅くとも明日14日の早い時間のうちに行いましょう。