自分に厳しく周囲に求めるものも大きい

 平手といえば、15年に14歳で欅坂46に加入。絶対的エースとして、在籍中にリリースされた全シングル曲でセンターを務めた。また、俳優としては18年公開の初主演映画「響 -HIBIKI-」で「日本アカデミー賞」の新人俳優賞を受賞した。

 しかし、20年1月に突如グループから脱退。ソロアーティストに転身した。

「脱退後は俳優業を軸にソロ活動をスタートさせた平手さんは、20年公開の映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』や、ドラマ単独初主演となったNHKの『風の向こうへ駆け抜けろ』など数々の映画やドラマに出演しました。22年7月期のドラマ『六本木クラス』あたりから演技力が評価されるようになり、23年10月期でヒロインを務めたドラマ『うちの弁護士は手がかかる』では、主演のムロツヨシさんと並んでも遜色ない堂々たる演技を見せていました」(前出の編集者)

 そんな平手の今後について、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は次のように語る。

「平手さんは欅坂46時代、14歳の最年少メンバーながらグループを牽引しました。当時からプロ意識の高さやストイックさを感じさせるエピソードをよく耳にしましたから、自分に厳しい分、周囲に求めるものも大きい完璧主義者タイプなのかもしれません。近年は所属事務所の移籍や独立をきっかけに活躍の場を広げる俳優やアーティストも多いですからね。まだ23歳と若いですし、欅坂46時代のように自分の才能をより発揮できる環境やスタッフと出会うことで、今後もさらなる活躍が期待できるのではないでしょうか」

 孤高の天才と言われる平手が、この空白の3カ月間で何をしていたのか、またこの先の未来が気になるところだ。

(小林保子)