鹿児島県立曽於高校の実習農場を視察する秋篠宮さまと長男の悠仁さま

「今回の鹿児島県で悠仁親王殿下のご様子で印象的だったのはお父様と違う拍手の仕方でした。慣れない場ですから、お父様と同じようにされるのかと思っていたら、悠仁親王殿下の拍手は秋篠宮殿下と全然違っていて、それが自然体でとても良かったです」

 無表情と言われたら無表情ではあるが、山下さんが指摘するように悠仁さまなりの成長も見られるのは確かだ。表情といえば、悠仁さまの姉・佳子さまの笑顔はいつも弾けているように思える。この点に関して山下さんは「小さいころから相当長けている」と話す。

「第22回東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート」に出席し、B’zの楽曲「ultra soul」に合わせてタオルを振る佳子さま

「佳子内親王殿下は自分をどう見せるかという力に相当長けていらっしゃると思っています。お小さいころからフィギュアスケートをやっておられ、高校時代からはダンスもやっておられました。それらはスポーツですが、自分をどう見せるかが大事な競技です。そのご経験がいまに生かされているのでしょう。ライフワークとされている手話も動きが大きくてきれいですし、姿勢もとても美しいですね」

 小さい頃からの経験が開花している佳子さまを例に、これからの悠仁さまの経験値にも期待する。

「個人的にはご両親の外国訪問に同行されてもいいのではないかと思っています。将来、天皇におなりになる方ですから、即位される前に様々な経験を積まれることが重要です。これから大学、その後は、大学院進学や留学ということもおありかもしれませんので10年くらいは学業優先の時期かもしれませんが、学業に支障のない範囲でご両親に同行や単独公務をおやりになるでしょう。特にご自身と同世代の人たちが関わる式典などには積極的にお出ましになっていただきたいですね」

 夏休み本番はこれから! 悠仁さまもどんな経験を積むのだろうか。

(AERA dot.編集部・太田裕子)