故エリザベス皇太后の遺産がヘンリー王子に

 そんなメ―ガンさんとヘンリー王子だが、朗報もある。ヘンリー王子は40歳(誕生日は9月15日)になると、故エリザベス皇太后(故エリザベス女王の母)が残した遺産が贈られることになっている。

2024年5月12日、ナイジェリアのラゴスで行われたポロ募金イベントに出席するヘンリー王子とメ―ガンさん。2人の仲にも注目が集まる(photo ロイター/アフロ)

 皇太后は信託基金に約28億円を預け、ウィリアム皇太子(42)とヘンリー王子で分け合うように決めていた。ただ、ウィリアム皇太子は、イギリス南部コーンウオール公領を引き継ぎ、そこから莫大な金額を受け取るほか、ヘンリー王子の方がより多く割り当てられるという。その額は、20億円だ。ここには税金がかかるとされるが、まとまった金額が手に入ることになる。邸宅の維持費や警備費にかなりの金額が必要な二人にはうれしいニュースだろう。

 また、ドイツのZDFネットワークが2人に焦点を当てた暴露番組「ハリー、失われた王子(仮題)」を制作し近く放映予定だったが、今年末に延期された。メーガンさんの“難しい態度”について再度チェックするとされているが、メーガンさんはひとまずほっとしたかもしれない。

 今年の夏の過ごし方にも注目が集まる。確かなのは、ロイヤルファミリーが集まる王室の避暑地、スコットランドのバルモラル城に招待されていないことだ。ただ、ロイヤルファミリーがロンドンに帰った後、チャールズ国王はそのまま現地に残り、ヘンリー王子とメ―ガンさん、そしてアーチー王子(5)とリリベット王女(3)も含めた一家4人と合流する計画があるという。チャールズ国王は孫二人に会いたい気持ちが強いと言われている。

ヘンリー王子とメ―ガンさんの仲は安泰なのか

 何かと騒々しいメ―ガンさんとヘンリー王子だが、2人の仲は安泰なのだろうか。気になるのは、ヘンリー王子は40歳の誕生日前後に友人らに会うためにイギリスに一か月以上の長期滞在するが、そこにメーガンさんは同行しないで、アメリカでビジネスにまい進するとみられることだ。

 さらに、米国のカマラ・ハリス副大統領が民主党の次期大統領候補になるかもしれないとのニュースが飛び込んできた。ハリス氏の「親友」と自認するメーガンさんは、女性、黒人、民主党支持、カリフォルニア州住まいと共通点が多い。かねてよりホワイトハウスを目指すと噂されるメ―ガンさんはハリス氏を応援するだろう。もしハリス氏が大統領に就任したら、それは政界入りの絶好のチャンスとなるかもしれない。

  イギリスの専門家は、「アメリカに住む“英王室のプリンス”という物珍しさは次第に薄らいでいる。二人はゆっくり衰退していくだろう。将来的に別居から離婚に進むこともありうる」と述べている。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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