貴田遼河(アルヘンティノス)も面白い存在だと言える。2005年7月15日生まれ。名古屋グランパスU-18在籍時の2022年7月にトップ登録され、2023年は公式戦通算19試合に出場(3得点)。オフザボールの動きに長けた得点感覚の鋭いストライカーであり、2024年からレンタル移籍でアルゼンチンに渡ったハングリー精神も今後への成長に繋がる。

 さらに続けると、道脇豊(ベフェレン)がいる。2006年4月5日生まれ。ロアッソ本のアカデミー育ちで、2022年に15歳でトップ登録され、2023年に16歳でプロデビューした逸材。身長186cmの高さが武器で、U-17代表でもエースFWとして働き、今夏、海を渡った。そして、徳田誉(鹿島ユース)だ。2007年2月18日生まれ。身長186cm、83kgの恵まれた体格を持ち、強靭なフィジカルを生かしてゴールに迫り、左右両足に頭とどこでも得点を奪える本格派ストライカーだ。

 高校卒業後のサウサンプトン加入が発表された高岡伶颯(日章学園高)の“持ってる感”も魅力だ。2007年3月12日生まれ。身長165cmと小柄だが、馬力あふれるプレーから強烈なシュートを放ち、U-17W杯でチームトップの4得点を決めた大舞台での強さを持つ。

 ここまで2028年ロサンゼルス五輪の候補者たちを挙げたが、多くのファンが周知の通り、最大の難関は「招集できるかどうか」になる。今回のパリ五輪ではシーズン開幕直前の欧州組の招集が困難となり、久保建英だけでなく、鈴木唯人、松木玖生などがメンバー外となった。この問題が4年後も起きることが予想され、五輪でのメダル獲得を目指すならば、その対応策が急がれる。それはさておき、まずは現段階のロス五輪の理想のスタメンに心を躍らせてパリ五輪の傷を癒やし、ここに名前を挙げなかった選手たちの成長も期待したい。
(文・三和直樹)

【2028年ロサンゼルス五輪・理想スタメン】4-4-2
GK後藤亘(FC東京U-18)
CB市原吏音(大宮アルディージャ)。
CB木吹翔太(サンフレッチェ広島ユース)
SB吉永夢希(ゲンク)
SB本間ジャスティン(ヴィッセル神戸)
DH保田堅心(大分トリニータ)
DH中島洋太朗(サンフレッチェ広島)
SH佐藤龍之介(FC東京)
SH早川隼平(ファジアーノ岡山)
FW名和田我空(神村学園高)
FW後藤啓介(アンデルレヒト)

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