病気になった以上は、嫌でも頑張らなくちゃいけない。だから、今のあなたはもう十分頑張っているよねって、そう伝えたいんです。一人でがまんする必要なんてなくって、つらかったらつらいって、私のブログでよかったら吐き出してほしいと思っています」

 がんの公表から8カ月。もう泣かなくなり、過去の出来事を笑いながら振り返るが、それでも人生は地続きだ。世界が完全に変わったわけではなく、気持ちが行きつ戻りつしながらの日常を過ごす。

「昔に戻らないように、なんとか踏みとどまれるようにはなれました。それが今の私。でも、ありのままでいいよねって思っています」

 病気とともに今を生きる立花さん。一歩ずつ進んだ後には、立花さんにしか作ることができない道ができているだろう。

(國府田英之)

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國府田英之

國府田英之

1976年生まれ。全国紙の記者を経て2010年からフリーランスに。週刊誌記者やポータルサイトのニュースデスクなどを転々とする。家族の介護で離職し、しばらく無職で過ごしたのち20年秋からAERAdot.記者に。テーマは「社会」。どんなできごとも社会です。

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