雛里美和
芸人としての“格”を見せつける
「お笑いではなく演劇、特に脚本をやりたくて芸能の世界に飛び込んだと以前にインタビューで話しています。創作の原点は作家の安部公房で、『自分が嫌がることをやっていきたい。枷のない人生なんてつまんない』とも語っています。近年は映画やドラマ、舞台にも多数出演し、舞台を引っ張る座長から、アクの強い脇役役まで演じ分けています。ドラマに出るようになったのは、マネジャーのツテがあったからだそうですが、演技の世界でも着実にキャリアを積んでいます。現在は、舞台での活動に熱意を注いでいるようで、主演舞台『幸せになるために』は再演されています」（映画ライター）
マルチに活動する鳥居だが、もちろんお笑いの才能がなかったわけではない。お笑い番組「千原ジュニアの座王」（カンテレ）では、初参戦にしてトップである「座王」になるという快挙を成し遂げたこともある。
「歴代座王が出演したチャンピオン大会では、千原ジュニアが『みんなだまされんなよ！ 普通にちゃんとできるタイプやからな』『すごいテクニカル』とべた褒めしていました。審査員のブラックマヨネーズ・小杉も『ハチャメチャな支離滅裂な芸人やと思ってたんですけど、違う面があってんなっていうのが、今回の発見』と驚いていたほどです。以前、鳥居がバラエティーでタロット占いを受けた際、知性や冷静さ、洞察力などをあらわす『女教皇カード』が選ばれ、実は冷静沈着な人物と評されていました。自分の役割を理解して、コンプラのギリギリのラインを狙うセンスはピカイチ。お笑い以外での活動が目立ちますが、彼女の芸をもっと見たい視聴者やテレビ関係者は多いと思います」（前出の放送作家）
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