ライトスタンドから声援を送る中日ファン(バンテリンドーム)

現場の指導者より編成向き?

 プロの世界は結果がすべてだ。立浪監督に対する風当たりが厳しいのは、致し方ない部分もある。ただ、立浪監督の就任前から中日は10年連続でリーグ優勝を逃し、そのうちBクラスが8度と低迷していた。立浪監督はそのチームを変革させようと動き、積極的にしかけた外部補強では成功例が目立つ。

 現役ドラフトでDeNAから移籍した細川は球界を代表する強打者への階段を上り、トレードで獲得した涌井秀章、斎藤綱記、宇佐見真吾も戦力になっている。

「立浪監督は現場の指導者より、チームの編成に携わる仕事の方が向いていると思います。伸び悩んでいるが環境を変えれば化ける選手を見抜く力がある。チームを改革する下地を作ったことは間違いない。ただ、『勝たせる監督』のフレーズに入ると、来季の続投は検討の余地がある。シーズン終盤までCS争いを繰り広げなければ厳しいでしょう」(前出のスポーツ紙デスク)

 立浪監督の報告を受けた大島オーナーは、球団ホームページで以下のコメントを発表している。

「今年はまだ、十分にAクラスが射程圏内ですし、上位を諦める状況ではありません。立浪監督にはコーチ、選手、スタッフと協力しながら、ここまでの課題をしっかりと分析、把握して、巻き返してほしい。後半戦は心機一転、春先のような快進撃を見られることを期待しています」

監督に就任して勝負の3年目。優勝争いに絡む戦いを見せられるか、重要な後半戦となる。

(今川秀悟)

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