TOMORROW X TOGETHERが日本4大ドームツアーをスタートさせた。デビューから5年での4大ドームツアーは、K-POPアーティストとして最速だ[写真:(P)&(C)BIGHIT MUSIC]
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 TOMORROW X TOGETHERが日本4大ドームツアーをスタートさせた。デビューから5年での4大ドームツアーは、K-POPアーティストとして最速だ。AERA 2024年7月29日号より。

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 4大ドームツアーの初日はTOMORROW X TOGETHER(以下TXT)にとって初となる東京ドーム公演で幕を開けた。

 YEONJUN、SOOBIN、TAEHYUN、HUENINGKAIの4人がステージに現れると、大歓声が上がった。リリースされたばかりの日本4thシングル「誓い(CHIKAI)」に収録された「Dej Vu [Japanese Ver.]」を披露。途中、巨大なLEDヴィジョンにBEOMGYUが椅子に座って歌う姿が映る。BEOMGYUは足を負傷中で、無理のない形でライブに参加。イレギュラーな形とはいえ、TXTが夢と公言したステージの実現に、会場には早くも感動的なムードが漂った。

夢を諦めず進んできた

「僕たちの夢である今日の公演を、僕たちより楽しみにしていたメンバーがいます」

 リーダーのSOOBINが言うと、ステージ下からリフトアップでBEOMGYUが登場。「心配してくれてありがとうございます」とMOA(TXTファンの呼称)に感謝を伝えた。TAEHYUNが「BEOMGYUがいないステージでもガッカリさせません!」と宣言し、一部の楽曲ではBEOMGYUの分身としてダンサーを入れる形でライブは進行した。

 パワフルなロックナンバー「Growing Pain」では、4人がバットを持ち、大勢のダンサーを引き連れて、アリーナエリア中央のメインステージから花道を歩いてセンターステージへと移動。ギターを手にしたHUENINGKAIの周りをYEONJUN、SOOBIN、TAEHYUNが取り囲んだ後、HUENINGKAIがギターをステージ下に投げ捨て、YEONJUNが「東京ドーム!!」と叫んだ。4人が右手を誇らしく掲げると、興奮は最高潮に。

 一転して、5人のバックのLEDヴィジョンにロマンチックな星空が映り、座って披露したのはR&Bバラード「Dreamer」だ。さまざまな困難を経験しながら、夢を諦めず進んできたグループの道のりを想起させる楽曲に、オーディエンスは聞き惚れた。

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