相方の菅広文さん(左)と宇治原史規さん(事務所提供)

「クイズで生き残る」という気持ちはない

 いまでも“クイズ王”の印象が強い宇治原さんだが、意外にも全体の仕事のうちでクイズ番組が占める割合は1割ほどなのだという。そのため、「クイズで芸能界を生き残ってやろうという気持ちはないんです」と話す。

「クイズ番組を軽視しているわけではないですよ。関西だと、バラエティー番組とか情報番組にも出させていただいたり、あとは吉本(興業)が常設の劇場を持っているので、そこにも出ていたり、クイズ以外の仕事のほうが多いんです。関西以外の方だと想像つかないと思うんですけどね。だから、『クイズがなくなったら人生おしまい』とは考えていないんです」

 一方で、「クイズで芸能界をのし上がる」という流れを「僕がつくってしまったというのはあるかもしれない」と笑う。

「僕自身、クイズで知名度が上がった部分があって、勉強してクイズ番組に出たら僕みたいな出方もできるかもしれないと考えた若い人もいると思うんです。でも、そういう考え方で人気を獲得するのは難しいと思います。僕はもともと『クイズ番組に人生を懸ける』ってわけではなかったので、基本的にリラックスして番組を楽しめているんです。でも、クイズで一点突破しようと考えてる人はプレッシャーが半端じゃなく、自分で自分を追い込んで失敗した人を何人も見てきました。クイズ番組でよく共演した芸人のシンデレラ畠山(現・畠山検定)とかはその典型で……。クイズの実力で言ったら僕より全然強いんですけど、本番で失敗するんですよね。失敗して歯車が狂い出すともうテンパってしまって会話もままならない。クイズどころではなくなって、『テレビ出てええんか』って顔になるんです(笑)」

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