誰かに褒められるためではない
一般論として、アスリートの中には、メイクをすることでオンとオフを切り替え、自身を奮い立たせる選手が多い。
高梨も同様の考えを持っており、2021年配信の「with online」のインタビューでは「10代の頃、メイクやファッションなどの“身だしなみ”をバッチリ整えた先輩たちが、男子にも負けない強度でトレーニングしていて、私にはその姿が輝いて見えました」と語ったうえで、「誰かに褒められるためではなく、全力で頑張るスイッチを入れるためにメイクやファッションを楽しんでもいいのかなと」と語っている。
前出の編集者は最近の高梨についてこう話す。
「負けず嫌いで努力家な一面が知られる高梨選手ですが、本人いわく、実は『根暗な性格』で、カメラを向けられると逃げたくなるのだとか。プロ意識の高い彼女にとって、メイクで“全力スイッチ”を入れるのは重要なことのようです」
さらに、今年6月25日に配信された「Number」公式YouTubeチャンネルのインタビュー動画では、「夢を見させてくれた人」を問われた高梨が元女子スキージャンプ選手で自身のパーソナルコーチも務めた山田いずみ氏の名前を挙げている。
そして、その理由を「いずみさんって、どこ行くにでもちゃんとお化粧をしますし、髪の毛もエクステつけたりとか、そういうところもかっこいい」「ファッションセンスもそうですし、雰囲気とか立ち居振る舞いとかがすごい好きで、私もかっこいい凜とした女性になりたい」と話しているのだ。