最近、TikTokなどのショート動画で大流行している「カンカンダンス」をご存じだろうか。一度聞いたら忘れられない中毒性のあるメロディーに軽快なリズム、ユニークな振り付けが日本の若者やキッズをとりこにして“鬼バズり”状態となっているのだ。小中学生を子に持つ親は、動画を見ればこの振り付けに見覚えがある人は多いはずだ。
子どもだけではない。5月から6月にかけて香取慎吾やチョコレートプラネットなどの芸能人も「踊ってみた」動画を次々と公開し、一気に拡散。とくに早見優と松本伊代がミニスカ姿で太ももをあらわにして踊る動画はニュースになったほどだ。ほかにも、居酒屋店員や女子高生、地下アイドルや会社員が集団で踊る動画が大量に投稿され、空前のブームとなっている。
このカンカンダンス、実は、元ネタは中国の歌なのだ。原曲は2020年にリリースされたものだが、なぜ3年以上の時を経て日本で爆発的なヒットとなったのか。中国事情に詳しいライターの広瀬大介氏は言う。