「のち晴れ」の意味は
ご主人は笑いながら、目には涙があふれんばかりでした。お二人のその掛け合いは、深い愛情の中に、どこかおかしさがあり、今でもじんわりと私の心を温めてくれます。
曇っていたはずの日に、さわやかな晴れ間が訪れた瞬間でした。
この日の記憶は、いつか岡田さんがいなくなった後も、ずっと、ご主人の心を温め続ける「晴れ」になるでしょう。
本のタイトルは『ボケ、のち晴れ』。
そう、「のち晴れ」という言葉には、介護をしている最中だけでなく、さよならした後もずっと続く「晴れ」という意味も込めています。