生方さんに聞いてみた。すると、プロデューサーさんから、耳の聞こえない人との恋愛というお題が出されたのだとか。しかも、キャストは決まってもないのに、「川口春奈さんと目黒蓮さん」だと、イメージキャストを伝えられた。
この時点で、男性、女性、どちらが耳が聞こえない役をやるかは、生方さんに任されたらしい。そこから、生方さんがかなりキャラクターを作っていったのだとか。そして、「silent」の肝と言えば、鈴鹿央士さん演じる湊斗君ですよね。あの湊斗君の考え方的なものは、生方さんの女性の友達で近い人がいて、その人をイメージしたのだとか。
生方さんと話していると、20代とは思えない落ち着き。そこはやはり助産師さん、看護師さんという、人の命に関わる仕事をしていたからなのか?
でも、生方さんと話していて、「silent」には生方さんの強い思いが詰められたオリジナルの「脚本」であることが、わかりました。良かった・・・。
そしてこの生方さんを信頼して、ドラマを作っていったプロデューサーさん、本当にすごいし素敵なことだと思いました。
生方さんが今後、「テレビドラマ」で、描きたいことを沢山描き、その作品が世に出ていくことを願っております。
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。