山崎賢人
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 山崎賢人が主演を務めた映画「キングダム」シリーズが「金曜ロードショー」(日本テレビ・毎週金曜午後9時)で3週連続放送。28日に「キングダム」、7月5日に「キングダム2 遥かなる大地へ」、7月12日に「キングダム 運命の炎」がオンエアされる。今回の企画は最新作「キングダム 大将軍の帰還」公開を記念したもの。映画公開が待ち遠しい。映画で主役の天下の大将軍を夢見る戦災孤児の少年・信を演じる山崎賢人の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2023年10月8日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 代表作ともいえる「キングダム」第3作目がシリーズ最高のロケットスタートを記録し、すでに第4作の制作も決まるなど、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優・山崎賢人(29)。さらに8月には、歴史エンターテインメント大作「ゴールデンカムイ」実写化への主演も発表され、世界的ヒットを記録したNetflix「今際の国のアリス」のシーズン3の制作も決まり、主役続投となった。

 まさに“実写化請負人”の名をほしいままにしている山崎だが、映画評論家はこう語る。

「山崎さんは童顔で、年齢のわりに少年っぽさの残る顔立ちながら、178cmという長身。これは、少女漫画の登場人物にありがちな、シュっとした顔にスタイル抜群の主人公のイメージにピッタリのビジュアルです。そのため、キャリア初期は少女漫画における“王子様ポジション”を演じることが多かった。年齢とキャリアを重ねてからも漫画原作作品への出演は変わらず多いですが、より難易度の高い少年漫画の実写化が増えてきました。山崎さん本人の演技力は素晴らしいのですが、『実写化に出すぎ』『全然似てない』など、賛否が分かれる作品も目立つようになってきています」

 10代~20代前半は『L・DK』(2014年)や『ヒロイン失格』(15年)、『オオカミ少女と黒王子』(16年)といった少女漫画の実写化映画でヒロインの相手役を数多く務めてきた。近年、ドラマや映画業界では漫画原作の映像化が増えているが、その流れに乗るように山崎はコスプレ色の強い『斉木楠雄のΨ難』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(ともに17年)といった少年漫画の実写化にも続々と出演し、役柄の幅を広げていった。

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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「キングダム」でもビジュアルには批判があった