天皇陛下が留学されたマートン・カレッジの現在の様子(写真は楠さん提供)
雅子さまが留学されたベーリオール・カレッジの現在の様子(写真は楠さん提供)

 天皇陛下という立場になった今、再びオックスフォードの地を踏む心中について、陛下と同年代の楠さんはこう察する。

「この歳になると、大学院で得た学びや友人はとても大事なものだったと思うし、陛下も青春時代を懐かしんでいらっしゃるのではないでしょうか。社会に出ると、仕事上の付き合いや利害が発生する人間関係が増えますが、天皇というお立場であればなおのこと。オックスフォードで過ごした日々は、気の置けない友人と自由に過ごす、最初で最後のかけがえのないものだったことでしょう」

 念願の再訪で両陛下に許された時間は、わずか1日。時計の針を巻き戻し、当時の思い出に浸る穏やかなひとときとなることを、願ってやまない。

(AERA dot.編集部・大谷百合絵)

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