世界的な研究者から手厚い指導
しかし、ケンブリッジ大やオックスフォード大には、ノーベル賞や若い数学者の業績を顕彰するフィールズ賞の受賞者など世界的な研究者が集まっており、そんな彼らから直接指導を受けることができる場所だ。世界各国から優秀な学生やロイヤル、富裕層の子弟が集まってくる理由もそこにあると、多賀さんは話す。
「天皇陛下も雅子さまもオックスフォードで2年間、論文の書き方やクィーンズ・イングリッシュを学ばれた。世界の大学ランキングで常に最上位グループに属する大学での留学生活は、歯を食いしばるような努力の連続であったと思います」
多賀さんも、大学で厳しく鍛えられたことが、外交官として国連関連の会議で他国の外交官と渡り合う際の強力な武器になったと振り返る。
オックスフォードでの生活は、おふたりにとって貴重な「青春」の日々だっただろう。そして、そこで学び、鍛えられた日々が今、世界各国の王室や元首らと渡り合うおふたりの支えになっている。
(AERA dot.編集部・永井貴子)