翼状片の症状がみられる眼球(佐々木医師提供)

まずは帽子をかぶることから

 すぐに目立つ肌のシミとは違い、若者にとっては遠い未来の、不確実なリスクでもある。それでも、多くの患者と接してきた佐々木さんはこう話す。

「好きな本が読めない、見たいものが見られないことはQOL(生活の質)を著しく悪化させ、生活の意欲を失う人も実際にいます。若いみなさんが思っているほど、軽いことではないのです。目の日焼けについて少しでも知っていただき、まずは帽子をかぶることからでも良いと思います。ご自身と、お子さんの眼病の予防につなげてほしいと願っています」 

 この先に後悔しないためにも、できることから対策をしておきたい。

(國府田英之)

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國府田英之

國府田英之

1976年生まれ。全国紙の記者を経て2010年からフリーランスに。週刊誌記者やポータルサイトのニュースデスクなどを転々とする。家族の介護で離職し、しばらく無職で過ごしたのち20年秋からAERAdot.記者に。テーマは「社会」。どんなできごとも社会です。

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