お正月気分が抜けないまま、今日から仕事始めという人も多いのではないでしょうか。
今週、来週は、新年のご挨拶まわりや、新年会……という機会が増えるなか、
「安酒は悪酔いする」「ちゃんぽん飲み(いろいろな種類のお酒を飲むこと)は体に悪い」など、
なんとなくみんなが言っているから、そう信じてきた! というお酒の知識はありませんか?
──そこで、お酒のトリビアの真偽について調べてみました。
お酒に関する「あるある」はウソかホントか……。気になる真実とは!?

多くの人が信じている「お酒の常識」。実は間違っているかもしれません!
多くの人が信じている「お酒の常識」。実は間違っているかもしれません!

「日本酒は二日酔いしやすい」はウソ? ホント?

お酒の席でよく耳にするのが「日本酒は翌日まで残るので、今日はやめておます」という一言。
じつはこれ……ウソなのです。
── 第二次世界大戦後の米が不足していた時代に、少ない米からお酒を大量につくるため、少しのお酒に水と醸造アルコール、酸味料や糖類を足した“三増酒”が出まわりました。
日本酒を飲んで悪酔いや二日酔いを引き起こすイメージが強くなったのも、このお酒以外のものがたくさん入った“三増酒”が原因。
ほかの清酒であれば気分が悪くなったり頭痛になったりせず、気持ちよく飲むことができるのです。とはいえ三増酒は、手ごろな値段でコンビニでも買える利点もあります。
ただし、三増酒でなくとも一気飲みや飲みすぎは禁物!
とくに日本酒には口当たりがよく、くいくい飲めてしまう銘柄も少なくありません。最近の日本酒ブームの火付け役ともいえるフルーティな味わいのものも、とても飲みやすいですよね。
たくさん飲みたくなるのもわかりますが、ゆっくり味わうためにも、水分などをチェイサーとして補給をしながら、美味のつまみと一緒に、日本酒を楽しむようにしましょう。

寒い日にはたまらない熱燗も、飲みすぎなければ大丈夫!
寒い日にはたまらない熱燗も、飲みすぎなければ大丈夫!

「ビールは太りやすい」はウソ? ホント?

ボーンと突き出たおなかのことを「ビール腹(ビールっぱら)」と呼びますが、ビールを飲みすぎると太るというのは……ウソです。
── ビールに含まれているアルコールのカロリーは体に蓄積されにくい「エンプティカロリー」と呼ばれるもので、ビール自体のカロリーは以下のように低いのです。
●ビール 42キロカロリー
●焼酎  140キロカロリー
●日本酒 105キロカロリー
●赤ワイン70キロカロリー
●ウイスキー248キロカロリー  (いずれも100mlあたり)
しかし、ここで思わぬ落とし穴……。
炭酸や苦味のあるビールを飲んでいると、高カロリーのおつまみが食べたくなりませんか?
サクッとおいしいフライドポテトや、ジューシーな唐揚げなんかはビールとの相性は抜群ですよね。
実は、これこそがビールが太るといわれているゆえんなのです。
「ビール腹(ビールっぱら)」が気になる人は、体調管理のためにも、健康促進のためにも、枝豆や冷奴などの低カロリーなおつまみにしておくのがよさそうです。

ビールのおともに、ヘルシーなものを!
ビールのおともに、ヘルシーなものを!

「ちゃんぽん飲みは酔いやすい」はウソ? ホント?

ビールやワイン、ウイスキー、カクテルなどさまざまな種類のお酒を飲む、いわゆるちゃんぽん飲み。これをすると酔いやすくなるというのは……ホントなのです。
── 飲み合わせや体に関する問題というよりも、お酒の味が変わることで飲むピッチが自然と早くなり、酔いやすくなるといわれています。
また、酔いやすいだけでなく悪酔いの原因にもなるので、ちゃんぽん飲みは控えたほうが賢明。
── お正月が終わり、これから新年会シーズンに突入します!
お酒を飲む機会が多いという人は、お酒の飲み方を工夫して、きたる新年会に備えてくださいね。

飲むお酒は1~2種類に絞りましょう!
飲むお酒は1~2種類に絞りましょう!