小池都知事姿でオンライン取材に応じてくれた八幡さん。「都民ファースト」と言いながら、こぶしをふりあげていた

 モノマネをする時は、垂れ目になるようアイラインを引いて、ローズ系の口紅を塗ります。言葉遣いは、「そうなんでございますの」みたいな昔の女優さん風のしゃべり方をもうちょっと現代風にした感じ。「存じてます」とか、言葉尻には政界っぽさもありますよね。

 笑う時は、少しだけ前歯を見せてほほえむ程度。ちょっと首を傾けるような、女性らしいしぐさも多いです。私が東京都のトップに立つ者だっていうゴージャスさは漂わせつつ、強さだけじゃないやわらかさを見せたいんだと思います。

モノマネはお気に召されていない?

 小池さんとは一度だけ、19年の隅田川花火大会にゲストで呼ばれた時に、対面でごあいさつさせていただきました。いつも好き勝手やっているので申し訳なくて、「すごく誇張したモノマネをさせていただいてます、八幡カオルです」って言ったら、小池さんは一言、「お仕事が増えてよかったですね」と。すごく大人な対応で、目が笑ってなかったので、ちょっと怖かったです。私のモノマネはお気に召されていないようです(笑)。

 直接お会いしてみると、テレビで見るより小柄な印象でしたが、やっぱりオーラがありましたね。政界で戦ってきた強さと、成果をあげてきた自信が、全身からみなぎっていました。

 1人の都民としても、私は小池都政には好意的です。特にコロナ禍では、「密です」とか「ソーシャルディスタンス」とか、都民に分かりやすい言葉を上手に使いつつ、フリップや動画で効果的に発信していましたよね。感染が拡大している時は都庁を赤くライトアップする「東京アラート」もそうですが、メディアが取り上げやすいよう仕掛けるのがうまいなと思って見てました。

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