膀胱がんは、患者の約80%が初期に血尿の症状があらわれるため、それをきっかけに見つかることが多いのが特徴です。また、尿検査で潜血反応を指摘されることも。高齢者に多いがんなので加齢が最も大きなリスクですが、男女ともに喫煙歴のある人がよりかかりやすい傾向にあり、喫煙もリスクの一つです。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊22年目を迎えた2024年版では、2022年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、「膀胱がん手術」の全国ランキングをお届けします。
【病院ランキング】膀胱がん手術数が多い病院1位~40位はこちら(全4枚)
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週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は22年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に31種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万5千枚を配布。2023年9月から24年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4901病院を掲載しています。
今回紹介するのは、「膀胱がん手術」。膀胱の内側は、尿路上皮という粘膜で覆われています。膀胱がんの90%はその粘膜の細胞から発生するもので、尿路上皮がんとも言います。進行すると、膀胱を摘出しておなかに尿の出口を造る手術が必要になることもあるので、早期発見、早期治療が勧められます。ランキングでは、TUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)、膀胱部分切除術、膀胱全摘除術の手術数を集計しています。
専門医による「膀胱がん」のくわしい解説はこちら(https://dot.asahi.com/articles/-/210843)
【取材した医師】
神戸市立西神戸医療センター 泌尿器科部長 金丸聰淳 医師
≪膀胱がん手術・全国ランキング≫
1位:県立がんセンター新潟病院(新潟)/384件
2位:藤田医科大学病院(愛知)/356件
3位:がん研有明病院(東京)/347件
4位:県立静岡がんセンター(静岡)/292件
5位:第一東和会病院(大阪)/285件