2位 赤いスイートピー 41票

「赤いスイートピー」撮影/写真映像部・大野洋介 レコードジャケット/「歌謡曲BAR スポットライト 新橋」所蔵

 いよいよ、第2位は「赤いスイートピー」(1982年1月21日リリース/作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆)。松任谷由実が呉田軽穂のペンネームで、松田聖子に楽曲を提供した初めての曲で、ここから一気に女性の人気を獲得したともいわれている。このアンケートでも女性からの声がたくさん集まった。

「やはり聖子ちゃんと言えば、この歌ですね」(50代・女性)
「歌を聴くと、情景が浮かび若かりし頃の気持ちがよみがえってきます」(50代・女性)
「詩も曲も編曲も三拍子そろって素敵だけれど、聖子さんの声が更に映画の様な情景を描いてくれます。時が経てば経つほど価値を感じます」(50代・女性)
「歌詞の“何故 あなたが 時計を……”の部分が恋をしていた自分とダブります。今もこの部分を聞くと涙ぐみます」(60代・女性)

 ピュアな恋心にいまでもキュンキュンしているのがわかる。松田聖子自身も好きな楽曲だそうで、いまでもコンサートでは必ず歌われる。

「コンサートでは必ず赤いスイートピーをみんなで振るのが楽しく盛り上がれる曲で好きです」(60代・男性)と、コンサートの客席は赤いスイートピーが満開になる。いまでも愛されている名曲である。

1位 チェリーブラッサム 44票

「チェリーブラッサム」 撮影/写真映像部・大野洋介 レコードジャケット/「歌謡曲BAR スポットライト 新橋」所蔵

 栄えある第1位は「チェリーブラッサム」(1981年1月21日リリース/作詞:三浦徳子/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗)。

「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「風は秋色/Eighteen」の前3作から、作曲家が財津和夫氏に代わって、転機となった1曲。当時、ニューミュージックに馴染みのなかった松田聖子が戸惑った曲だったそうだが、その挑戦が、結果的にいまも心に残る曲となっている。

アイドルっぽく無い曲調なのに聖子ちゃんが歌うとアイドル曲になるから」(50代・女性)
「メロディラインが、印象的で、疾走感があるから」(50代・女性)
「曲の始まりから意志の強さが感じられる歌。ノリも良くて好き」(40代・女性)

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希望あふれる感じ