子どもたちの快適な勉強スペースに変わりました/アフター

 忙しい日々の中、片づけの時間を捻出することも大変でしたが、朝の10分間だけ片づける“朝活”を続けました。すると、小さな積み重ねで少しずつ家の中がきれいになっていきました。

「今までは一度に大きな成果を求めてしまって、片づけもまとめてやろうとしていました。今回は、変化は少しずつでも未来が見える。あと、『自分でできた』という達成感が得られるので、心が健康的になったような感覚なんです」

 特に頑張ったキッチンは、モノの置き場所を何度も変えて、使いやすさにこだわりました。例えば、鍋の配置を少し変えるだけで、“取り出し→水を入れる→火にかける”という動きがスムーズになります。試行錯誤を繰り返して、理想的なキッチンに生まれ変わりました。

「高齢の母が動きやすいようにと考えたので、母も喜んでくれていました。私自身も、とても使いやすくなってよかったです」

 家は家族みんなの場所なので、みんなのモノはみんなの意見を聞きながら定位置を決めなくてはいけません。片づけは、家族の会話が増えて関係性がよくなるきっかけにもなります。

 晶子さんも、片づけが進むにつれてそのことを実感していました。

「これまで家族全員に対して攻撃的だった自分が、和らいでいくのを感じました。その影響なのか、下の子は集団行動が苦手なところがあったんですが、先日のお遊戯会ではきちんと発表できたんです」

 ほかにも、母親の話を素直に聞けたり、声のかけ方が変わったりと、家族のコミュニケーションが変わりました。

「結局、今までは人に怒っているようで、できていない自分に対しても怒っていたような気がします。家族にも自分にも、期待しすぎてしまっていたかもしれません」

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