上記の引用にある通り、S&P500は米国株、オルカンは海外、それも多くが米国へ投資をする投資商品です。
つまりみなさんは、投資信託という商品を日本で購入はしていますが、これは円をドルに替えて米国の株などを購入していることになります。
新NISA制度を利用して購入されている方も多いこの2つですが、海外の企業へ投資しているという実感はあまりないかもしれませんね。
円安ドル高とは、みんなが円を売ってドルを買っている状況です。海外の投資商品へ投資することで、みなさんも円を売っているということになるんです。
もちろん、海外商品への投資だけが円安の要因ではありません。ですが、投資をすることも円安という状況に繋がっていることとなります。
リスクの「分散」は投資の基本
今の円安が良いか悪いかは別として、投資をして増えた金額だけで見ると、価値が上がり続けている米国株を多く占めるここ最近のS&P500やオルカンなどの成績がいいのは、間違いないことです。
もちろん、リーマンショックのように、突然なにか大きな経済的打撃があるイベントが起きることもありますが。
資産を増やすことが投資の目的とすれば、より資産が増えやすい投資商品を選んで購入するのは当然のことですよね。
ですが、投資の基本は分散投資です。
投資商品をひとつに絞って買っておくのではなく、いくつかに分散して購入しておけば、もしひとつの商品の運用成績が悪くなってマイナスになっていても、プラスになっているほかのものが補い、投資資産全体をプラスにすることができます。
周囲の評判だけ聞いて「これだけでいい!」となるのではなく、自分自身の判断でいろいろな商品を検討してみるようにしましょう。