全国赤十字大会で「有功章」を授与する皇后雅子さま=2024年5月15日、東京都渋谷区の明治神宮会館、JMPA

「現地の方と連絡は取れていますか?」

 連絡は取れているものの、通信状況が悪く、返事が来ないことや、1~2週間連絡が取れないこともあるという。

「このように日本で(ガザの)現状を伝えるだけでも、現地の人々は喜ぶでしょう」と川瀬さん。

 川瀬さんが話す間、雅子さまは寄り添うように、何度も深くうなずいた。

「現地の方々に、よろしくお伝えください」

 最後にこう言葉をかけた時、雅子さんは感極まっているようだったという。

 4月から同社に就職した両陛下の長女、愛子さまも職員として大会業務を支えた。おふたりにとって思いの深い1日になったに違いない。 (AERA dot.編集部・永井貴子)

日本赤十字社の名誉総裁として、全国赤十字大会の式典に出席した皇后雅子さまと名誉副総裁を務める妃殿下方=2024年5月15日、東京都渋谷区の明治神宮会館、JMPA
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