Aぇ! group末澤誠也[表紙]/週刊朝日2023年5月q9日号(写真・木村哲夫)

失敗して学べばいい

──どんな高3生でしたか?

 高校3年は生徒会長してて。もうほんまにめちゃめちゃ満喫しましたね、高校生ライフを。高1高2が僕、思春期というか反発したい年頃やったりしたので。友達との関係も、悪くはないんやけど、なんか自分のなかでしっくりきてないなみたいな時期で。学校は一日も休まず行ってたんですけど。

 高1から生徒会に入ってたんですね。先生推薦なんで、学年長っていうので。で、高2そのまま総務になって、高3生徒会長やってくれへんかって。でもなんか、そんときから、当たり前のことをしてるのがあんまり好きじゃなかった。生徒会にしても、高1高2は先輩には申し訳ないですけど、例年どおりに決まったことをずっとやるっていうのが新鮮味がなくて、あーおもしろくないなー、みたいな感じやったんで、自分が生徒会長になったときは、僕らの代やからできることをどんどんやってった。学園祭でも違う演目したりとか、全部先生に交渉して。

 新しくいままでやってないことやろうよっていうのは、Aぇにも近いかもしれない。いまの考え方に。Aぇでもね、いままでみんながやってないようなことやりたいなって話したりするので。

──もし高3の自分にアドバイスするとしたら?

 そのままでいいんじゃない、とは言うかもしれないですね(笑)。失敗することも絶対あるやろうけど、失敗して学べばいいんじゃない?って。

──失敗して学んだことを一つ挙げるなら?

 僕けっこう頑固な部分があって。疑問に思ったら腑に落ちるまでできない、みたいな部分があるので、悪気全然なかったんですけど、例えば大人の方にも、え、なんでこうなるんですか、って言っちゃうタイプやったんですよね、ずっと。いまはだいぶ自分のなかではマシになったというか、言い方考えたり、タイミング考えたりはしてるつもりではいるんですけど、でも多分、いまでも残ってる部分で。自分が納得できていない行動するのいややなって思っちゃうことが多くて。そういうのは大人の方からすると生意気に見えるから、反省というか、ちゃんとやったほうがいいよとは思いますね。みんなは、ちゃんとしてると思うけど。

──芯のある部分も魅力のひとつでは?

 まあでも最短ルートではないと思います。間違いなくもっと近道はあると思う。僕はたぶん、めちゃめちゃ遠まわりしてきてるタイプなんで。でも遠まわりするからこそ学ぶこともけっこうあるんですけどね。

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