湊誠也さん(右)と湊麻未さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
この記事の写真をすべて見る

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年5月13日号では、自転車がある幸せを伝えるDEPOT CYCLE&RECYCLEの湊誠也さんとART GANG PIPPI主宰、ライフハッピーアーティストとして活動する湊麻未さん夫婦について取り上げました。

【写真】この夫婦の写真をもっと見る

*  *  *

妻が23歳、夫が25歳のときに結婚。長女(23)、次女(21)、長男(15)、犬と暮らす。

【出会いは?】妻が中学生、夫が高校生のときに通った近所のテニススクール。

【結婚までの道のりは?】出会いから2年後に交際開始。夫が大学を休学して米国を旅した際の資金を親に返し終えたタイミングで結婚。「これからも一緒にやっていこうね」と夫がプロポーズ。

【家事や家計の分担は?】家事は各自やれるときにやれることをやる。お互い何でもできる。家計は一緒。

夫 湊誠也[53]DEPOT CYCLE&RECYCLE 店主/DEPOT COMMUNITY SERVICES 主宰

みなと・せいや◆1970年生まれ、千葉県出身。明治学院大学卒業。一般企業で働いた後、輸入アウトドアグッズ店開業。2002年「優しく楽しく自由な自転車ライフ」を掲げDEPOTを始める

 最初に会った頃、僕には恋人がいると言ったのを彼女は認めていなかった。デート中にふと振り向くと電信柱の陰に隠れていたり、七夕の短冊に「付き合わなくても(僕と)結婚したい」と書いていたり(笑)。2年後、彼女が近くに越してきてよく話すようになり、僕も「この人とはずっと付き合っていたいな」と思い、交際が始まりました。

 店を始めたのは「自転車があると幸せになれる」のを世に伝えるため。自転車って自然に優しいだけでなく、気軽にどこへでも行けて、日々の楽しさをゲットするのに絶対ナンバーワンだと思うから。仕事とはあまり考えていない。彼女と結婚して子どもたちがいて、みんなが来てくれてのDEPOTだから、僕らの人生そのものでもあります。

 朝の光を感じながら朝ごはんを作り、家族と過ごす至福の時間は、この結婚あってのもの。彼女の感性やクリエイティビティーに愛と尊敬の念を持ってます。これからもますます明るく優しく楽しく自由に、生きていきましょう。

次のページ