愛子さまは端正で可憐
この日の園遊会には各分野の功労者など約1400人が出席。愛子さまは、招待者のところまで移動しながら、佳子さまと笑顔で言葉を交わしていた。
歩みに合わせてふんわり揺れるフレアースカートと弾ける笑顔は、見ている人を微笑ませる明るさ、華やかさがあった。それでいて、清楚なエレガンスさもまとっていた。青木氏はこう続ける。
「愛子さまの装いは、端正でありながらも、可憐な印象です。明るく優しい色と素材に、園遊会デビューをなさった愛子さまの、初々しさも感じられます。
つばが頭に沿う形(のトーク型)の帽子は、お顔の表情が良く見えて、愛子さまの笑顔が一層引き立ちました」
その装いで青木氏が見逃さなかったのが、愛子さまの「遊び心」だ。
「注目したのは小粒のイヤリングに合わせたような、小粒のパールを組紐細工のように組み合わせたネックレスです。
これまで皇族女性の公式行事では定番の、一連のパールのネックレスではなく、こうした小粒の宝石でのデザイン性のあるものを合わせられたところに、愛子さまの遊び心、可愛らしいものを好まれる愛子さまらしさ、を垣間見る思いです。
既成概念にとらわれないところに、フレッシュな若々しい感性が感じられます」
この4月から日本赤十字社での勤務が始まり、公務との両立生活に忙しいなか、この日にために小粒のパールのネックレスのコーデを考えられたのかもしれない。なによりデビューにふさわしいフレッシュさがあふれ出ていた。
(AERA dot.編集部・太田裕子)