柔らかい表情で撮影に臨む山本彩さん(撮影/写真映像部・高野風菜 hair & make up chim styling Samu Kashiwagi costume AKIKO AOKI)

「中島みゆき」の味わい深さ

「これまで曲を作るときは『よっしゃ、作るぞ!』と、気合を入れないと進められなかったんですが、『やってみるか』という軽い感じで始められるようになりました。肩の力を抜いたら、一層楽しめるようになった。

 これまでは自分のために歌っているような曲が多かったですが、100%誰かのために歌う曲を書いてみたいと思うようにもなりました。

 それに、思いを包み隠さない、生々しい曲は年齢を重ねることで説得力が増してくるように思っています。綺麗な言葉ではなかったとしても、リアルな像が浮かぶような曲が書けたらいい。

 以前、中島みゆきさんの楽曲をカバーさせていただいたんですが、シンプルな言葉なのにすごく味わい深さを感じました。そこに、人生経験が影響していると思ったんです」

やっていないことやり尽くそう

 プライベートの過ごし方も変わったという。

「プライベートでは行動力がすごく上がりました。今までやっていないことを意識するようになり、やっていないことはやり尽くそうぐらいの勢いです(笑)。まずは、やれることから始めていて、ゴルフを始めたり、ペーパードライバー講習を受けに行ったり。年内に車を買おうと思っています。

 プライベートと仕事のバランスが50:50なのが、今の自分にとってはきっとベストなんだと思います。

 20代は仕事にエネルギーを費やして、そんな自分を労わる気持ちが足りなかった。仕事をとことん追求したら、その分プライベートも充実させたい。インプットとアウトプット、どちらかが欠けるとバランスが取れないと思いますし、心身に余裕がないと閃きも生まれないと思っています」

 人生の大切な局面には、いつも音楽があったという。音楽活動をやっていて一番楽しい瞬間は?

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自分の本音が出ている