株主優待を受けるためには「権利確定日」から2営業日前までに株式を買う必要がある。4月末が権利確定日の企業の場合、月末の最終営業日の2営業日前、つまり今年は4月25日に株式を購入していると優待の権利が得られる(「権利付き最終日」)。
今回紹介した銘柄はいずれも4月30日が権利確定日だが、銘柄によっては、月末ではなく「15日」や「20日」が権利確定日の企業もある。取引の前にしっかり確認しておこう。
「高値づかみ」リスク
また、人気の優待株や高配当株は権利付き最終日に向けて取引が活発化し、株価も値上がりする傾向がある。前述したように、4月に権利確定日がある企業は少ない。
そのため藤本さんは「権利確定日が多い3月などよりも、限られた銘柄に人気が集中する恐れもある」と指摘する。
「株価の値上がりによって『高値づかみ』となるリスクを避けるためにも、できるだけ早めに取引しておくことをお勧めします。早めに買った後に、もし権利付き最終日に向けて株価が上昇したら、手放してしまうのも選択肢の一つです。優待や配当の権利は獲得できませんが、値上がり益は得られます。株価や優待・配当の水準や、その企業への思い入れなども考え合わせて、柔軟に構えておくとよいでしょう」
※株式投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。
(AERA dot.編集部・池田正史)