宮内庁書陵部所蔵の古典籍である「むし双六(すご・ろく)の和歌」を鑑賞する天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=23年11月24日、皇居内の同庁書陵部庁舎、宮内庁提供

 天皇、皇后両陛下は12日、能登半島地震の被災地をふたたび訪問し、被災者らを見舞った。甚大な災害で傷ついた国民に思いを寄せてきた、皇室の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年1月24日に掲載された記事の再配信です。肩書や年齢等は当時のもの)。

【写真】愛子さまと雅子さま、オーラある立ち姿が「同じ」!ズラリ並ぶと一目瞭然

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 宮内庁は22日、天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまが学習院大学卒業後の4月1日から、日本赤十字社(東京・港区)で嘱託職員として勤務されることが内定したと発表。愛子さまが誕生された2001年から皇室番組の放送作家を務めるつげのり子氏は「率直にいって驚きました」としながら、強い責任感と意志を感じたと話す。
 

「“愛子さま日本赤十字社内定”の速報にはビックリしました。陛下と同じように、大学院に進み、その後海外留学をされるのではないかとみんな思い込んでいたので」

 と、驚きを隠せないのは、愛子さまが生まれた2001年から皇室番組の放送作家を務めるつげのり子氏。

 愛子さまのご両親、天皇陛下雅子さまもオックスフォード大学への留学経験がある。また、愛子さまと年齢が近い、秋篠宮家の長女・小室眞子さんは14年に英国のレスター大学大学院に、次女・佳子さまは17年にリーズ大学に1年間の留学をなさっている。

 このことから、愛子さまの進路は大学院か留学と思われてきた。日本赤十字社を選んだ理由をつげ氏はこう分析する。
 

愛子さまの母を支えたい気持ち

「母である雅子さまが日本赤十字社の名誉総裁として活躍されています。日本赤十字社を選んだのには、そのことが大きいのではないかと思います。嘱託職員として娘の愛子さまが、雅子さまをお支えしたいがゆえに日本赤十字社だったのではないかなと思いました。

 雅子さまはお代替わりをして令和になってからお元気な姿をたくさん見られるようになりましたけれども、まだ、ご体調には波がおありになる。娘の愛子さまとしてもお母さまのご体調は心配だと思います。その点からも母・雅子さまを支えたいお気持ちがあるのではと思います」

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