老眼鏡に頼らずに…。
老眼鏡に頼らずに…。
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 目の老化現象である"老眼"。最近では、加齢による老眼のみならず、若い世代にも目の酷使による老眼が急増しているといいます。


 モノの形をはっきりと識別できる最も近い距離、"近点(きんてん)"の距離が30センチ以上になると老眼の疑いあり。近点距離は、10歳では7センチ、20歳で10センチ、30歳で14センチ、35歳で18センチ、40歳で22センチ、45歳で28センチといわれているので、30センチ以下であっても実年齢より近点距離が遠ざかっている方は老眼かもしれません。


 老眼とは、一言でいえば"ピント調節力の低下"。

 モノを見るときには"毛様体筋"という目の筋肉を使い、眼球にあるレンズ"水晶体"の厚みを増したり薄くしたりすることでピントを調節していますが、近くを見るときほど、この毛様体筋には負担がかかります。

 そのため若い世代でも、パソコンやスマホ、タブレットなどでの手元ばかりを見る作業を続けていると、毛様体筋を使い過ぎてしまい、ピント調節力が低下。近くが見えにくくなってしまいます。

 平松類さんによる本書『100円メガネで視力は回復する!!』では、使い過ぎてしまったために凝りかたまった毛様体筋をほぐし、本来のピント調節力を蘇らせる方法が紹介されていきます。

 そのひとつが、100円ショップで購入できる"+2度の老眼鏡"を用いて行う"100円メガネ健康法"。

 +2度の老眼鏡をかけることで、わざとピントが合わない状態を強制的につくりだし、毛様体筋をゆるめるのだそうです。

 やり方は簡単。普段メガネやコンタクトレンズを使用している方は、その上から+2度の老眼鏡をかけ、1~3メートルほど先の景色を1日1回、ぼんやりと5分間眺めるだけ。毎日続けていると、ピント調節力がアップし、老眼や近視が改善してくるといいます。

 またそのメリットとして、視力回復の効果がすぐに実感できることを挙げます。

「視力回復トレーニングは、数カ月続けてやっと効果が実感できるというものが多いのですが、『100円メガネ健康法』は、ぼやっとした視界がクリアに見える感覚がすぐに味わえるのが特徴です。もちろん感覚に個人差はありますが、毎日続けることでより確かな視力回復効果を実感できるでしょう」(本書より)

 本書では、この"100円メガネ健康法"以外にも、目を良くするための習慣、そしてレーシックにまつわる疑問の数々をわかりやすく解説。

「夕方になるとモノが見えにくく、目が疲れる」「近視のメガネをはずしたほうが文字が読みやすい」「近くを見るときに、無意識に目を細めてしまう」「近くを見てから遠くを見ると、ぼやけて見える」などの症状に心当たりのある方、"100円メガネ健康法"を試してみてはいかがでしょうか。