■1位:宗山塁(明治大・遊撃手)

 やはり今年の目玉は宗山になるだろう。2月のオープン戦で右肩に死球を受けて骨折し、春のリーグ戦は出場が絶望的だが、それでも高い評価が揺らぐことはない。ショートの守備は既にプロでもトップクラスとの声が多く、広角に打ち分ける打撃も高レベルだ。脚力が平凡という声もあるが、昨年はスピードアップにも取り組み、走塁に対する意識も高い。ショートのレギュラーが固定できていないチームにとっては何としても獲得したい選手と言えるだろう。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。