テレビに出ていたころは味わえなかったやりがいだ。
「でも、タレント時代の経験は無駄ではなかったと思っています。人前に出ると緊張するという人がいますが、私は人が多いほどモチベーションが上がるんです。芸能界にいたからこそ培われた力ですし、それが今に生きていると感じています」
アイドルと熱波師。全く異なる世界に見えるが、鮭山さんにとっては地続きだったということだろう。
今日もどこかのサウナでタオルを回す鮭山さん。その流した汗の量だけ誰かが癒やされ、活力を得てサウナを旅立つ。それぞれの現実に帰っていくのだ。
(AERA dot.編集部・國府田英之)