「たとえば、私たちが東宮御所で会う約束をしていても、国内で災害が起これば、すぐに侍従さんから中止の連絡がきました」
アークリーさんによれば、高校生であったころから、国民の健康を願い、地震や洪水のような天災の際には国民が安全でいるかということを注意深くご覧になっていたという。
アークリーさんとの約束が中止になった理由について、アークリーさんは、こう話していた。
「お見舞いや国民のために力になれることがあれば、いつでも駆け付けられるよう、準備をなさっていたのでしょう」
そして何よりも、犠牲者が出たり、人びとが苦しい思いをしていたりしているときに、友人と楽しい時間を過ごすことはできない、というお気持ちだっただろう、と言葉を添えた。
(AERA dot.編集部・永井貴子)