現役引退後は様々な活動をしている阪神OBの鳥谷敬氏

 阪神ロッテで活躍した野球評論家・鳥谷敬氏の「ぶっちゃけキャラ」への変貌に驚いているファンも多いのではないか。現役時代には優等生のイメージが強かったが「アレこそが本来の姿だ」という声も聞かれる。

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「(大阪の球団に行くのは)正直、嫌だったですね」(昨年9月23日、MBSテレビ『ごぶごぶ』)

「(プロ野球選手のファッションは)本当にダサい人が多いっす」(3月5日、フジテレビ系『ぽかぽか』)

 2021年限りで現役を引退し、今は野球評論家として活動する鳥谷氏の“本音トーク”が話題だ。現役時代のクールで黙々とプレーしていた印象とは別人のような「ぶっちゃけ」具合に困惑している人も少なくないだろう。

「『を被っていた』とは言わないが最近の言動も驚かない。トリは元々、明るい性格で周囲に人が集まるタイプ。学生時代から注目され、阪神という伝統球団に入ったので(公の場での言動などには)気を使っていたのでしょう」(早稲田大野球部時代の同僚)

 鳥谷氏は早稲田大から2003年のドラフト自由獲得枠で阪神に入団、1年目の開幕戦から7番・遊撃としてスタメン出場するなどプロ入りから即戦力として活躍。2年目からはレギュラーに定着し、打者としてはキャリア18年間通算で2099本安打を放ち、ベストナイン6回、ゴールデングラブ賞5回(1回は三塁手)を受賞した。また、身体が強かったことでも有名で、1939試合連続出場、13シーズン連続全試合出場はいずれもプロ野球歴代2位の記録だ。

 スター選手として人気球団の阪神で長年プレーし、キャリア晩年はロッテに移籍。2021年シーズン限りで現役を退いた。

「高校時代から野球センスの塊のような選手。埼玉の名門・聖望学園で1年秋からレギュラーを獲得後は野球エリートと呼ばれる道を歩んできた。早くから自身の影響力を認識しており、話を聞いても言葉を選んでいるように感じた」(鳥谷氏をアマチュア時代から知るスポーツライター)

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阪神では“寡黙”なイメージだったが…