Aぇ! group「Aッ倒的ファン大感謝祭」でのデビュー発表直後の会見でも、軽快で絶妙なボケとツッコミが繰り広げられた。「みなさんに向けてのメッセージを、最後に“Aぇポーズ”(ピースを逆さにしたグループのポーズ)につなげてほしい」という無茶振りには、一斉に小島健(左端)を見た4人。「Aぇ! group、これからもがんばるでAぇ」とポーズを決めたあと、「めっちゃ関西やわ」と笑いあった (撮影:品田裕美)

 末澤によれば、デビューの決定を聞かされたのは「昨年の夏頃」。以来、半年以上、「デビューに向けていろいろ」「みんなで話し合いながらやってきました」というが、その間には、メンバーが6人から5人になるなど、大きな波に見舞われている。

質問を受け、「半年前に聞いてるっていう時点で、6人のときにも聞いてるっていうことですから」「いまやから赤裸々に言いますけど」と答えた小島が、「でも6人時代があってこそ、いまの5人。俺たちはただ前を向いてやっていくしかないなって」と口にすると、並ぶメンバーたちも小さく、だがしっかりと頷いた。「ここから自分たちのやるべきことをしていかないといけないと思うので、前を向いて突っ走っていきたいと思います」

 その言葉のとおり、まずは2カ月後に控えたデビューに向けて突っ走る。

 5月15日にリリースされるデビューシングル「《A》BIGINNING(エー・ビギニング)」は、正門良規によれば「直訳すると『これから』」、「本当にその言葉にすべてが詰まっている」楽曲。レコーディングやミュージックビデオの撮影はすでに終えており、「自分たちのなかで曲の解釈とかが深まってきている感じがするので、早くパフォーマンスしたいです、みなさんの前で」という正門の言葉を受け、「どんな曲なのか、ちょっと匂わせて」と無茶振りされたリチャードは、「Aぇっぽいです」と答えて、「それは匂わんな」(末澤)、「あんま匂ってない」(佐野)とツッコまれながら、「めちゃくちゃAぇっぽい、泥臭さみたいなところはたぶん入ってる」と説明。始めてわずか2カ月のベースが聴けるかという質問には「うわー、ご想像にお任せします」と笑顔で返した。

 さらに5月25日からは、全国8都市全34公演のアリーナツアー「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」の開催も決まっている。「およそ40万人規模を動員する」という司会者の言葉に、メンバーの顔にも驚きが走った。昨年行われ、チケットの入手が困難を極めた「Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」は、デビュー前のグループとして最多の12都市全44公演を行ったものの動員数は計13万3500人だったことを考えれば、今年はそのおよそ3倍の数となる。ツアーについては正門が、「これから会議していく段階」だと言いながらも、「オリジナル曲たっぷり入れたいなとか、いろんなことをやってきたグループなので、グループの歴史なんかもちょっと踏襲できたらいいなと」考えていると明かした。

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