地方都市が直面する過疎と高齢化
徳島県の過疎化と高齢化は深刻だと思います。
いま、バブル期に施行された橋や道路、トンネルなどの公共設備は老朽化が進み、補修や改築が必要になってきています。そうした費用を私たちの世代は税金でなんとか乗り切れたとしても、次の世代はどうでしょう。このまま過疎化が進行し、これから生まれてきた子どもたちが成人した時、乗り切ることができるでしょうか。
徳島では、平成16年頃、人口の少ない村や町は合併して昔ながらに受け継がれてきた名前が消え、大きな町や市に姿を変えました。人口と税収を増やすため、過疎化の進んだ小さな集落は大きな町に吸収されたということだと思います。けれども、その土地の歴史にちなんだ地名が消えたり変わったりするということは、住人にとっては大変な出来事です。
十数年前、私が地方創生を自分ごとにして取り組みはじめた頃は、地方の過疎化は徳島県をはじめとした一部の都道府県の問題のように見えていたと思います。けれども、現在では、一部の都市以外のほとんどの地方が直面する問題になりました。
マチ★アソビという一大イベント
地域を活性化させるためには、自分の住んでいる土地を見直し、新しい魅力やそれぞれの特色を発見し、その情報を発信していくことだと思います。国や県の行政にすべてを任せきりにするのではなく、地元の人間を巻き込んだ活動が必要なのだと思います。
徳島県には、平安時代より前からある神社や、弘法大師空海ゆかりのお寺もたくさんあり、古事記より由来したであろう地名や遺跡、古墳群もたくさんあります。
伝統の阿波踊りのほかにも、全国からアニメファンが集まるサブカルイベント、マチ★アソビのように、大きな支持を得ているイベントもあります。