徳島県の勝浦ビッグひな祭りを訪れたこよみちゃん。のどかな街並みにすてきな着物が映えます(撮影/夜行さん)

 あるときはお遍路を結願したとして、あるときは徳島応援隊として「NyAERA」に登場してくれた、ちょっと特別な猫・こよみちゃんとゆきちゃんとタケルくん。リラックスした可憐なコスプレ姿に魅了された人も多いはず。夜行(X:@YagyouNEKO)さんが現在の活動を始めたきっかけを教えてくれました。

【写真多数】マチ★アソビやイベントで美しすぎる衣装の猫

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どうして猫がコスプレを?

 私が愛猫のこよみちゃん、ゆきちゃん、タケルと徳島県の観光地や名所などで撮影し、紹介する活動を始めてもう十年以上になります。

 猫たちは私がつくったハンドメイドの衣装に身を包み、アニメの人気キャラクターにコスプレすることもあります。

「どうしてそんな活動をしているのですか?」と、TVや雑誌の取材では必ず聞かれます。長い話を一言でまとめると、「徳島県の地方創生のため」、ということになります。今日はそのことをもっとみなさんに知っていただきたくて、筆をとりました。

数週間かけて飾り付け

 8年前の2月、徳島県勝浦郡勝浦町坂本を訪れました。

 ここでは毎年勝浦ビッグひな祭りが行われていて、役目を終えた数万体の雛人形が供養のために全国から集まってきます。メイン会場だけでなく、私が立ち寄った民家の軒先にもずらりと並んだお雛さまの飾り付けがありました。その家にはご老人が住んでいました。お雛さまの飾り付けは自力では無理なので、青年団の力も借りて数週間かけて少しずつ進めたのだそうです。

「猫たちと一緒に、徳島の観光地や名所を巡って撮影して、全国に紹介しています」

 そうご老人に伝えますと、こんなことを言われました。

「この地域に住んでいるのは老人が多く、みなパソコンが使えない。私たちの頑張りをネットで広めてほしい」

ひな人形に興味津々のこよみちゃん(撮影/夜行さん)
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徳島に暮らして感じる過疎化・高齢化