酒井若菜さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

「すっぴん」に抵抗はなかった

「1週間に1本くらい動画をアップしたいなと思っているのですが、このときはただでさえ投稿のペースが遅れているのに、ネタや素材が何もない状況だったんです。それで、これから出かけるからどうせメイクするしと思って、急きょ、カメラを回しました。たまたまウケてくれたのでよかったです。すっぴんですか? (見せることに)抵抗はなかったです、まったく」

 この後に出したのは、「40代になってやめたこと。」と題した動画だ。メイク動画とは毛色が違うが、これも18万回超再生されている(12月14日時点)。

 動画内では、40代になったいま「何をやるかよりも、何をやらないか」を大切にするようになったと話し、仕事や人間関係などへの価値観の変化を率直に語っている。コメント欄には、「一人で誰にも言えなくてモヤモヤしてたことが、酒井さんが自然と言語化してくださっていって、心がフワッと軽くなりました」「今回の若菜さんの言葉、人付き合いが苦手な中年男性の私にはすごく響きました」など、共感の声があふれた。

 40代でこのような考えに至ったのはなぜなのか。

「それまで自分のために生きてこなかったという後悔があります。どこで読んだのかは忘れましたけど、40代ってそれまで隠してた“子ども心みたいなもの”がパンって開いちゃう人が結構いるらしいんです。おそらく私はこのタイプで。40歳になったときにずっと我慢してきたネガティブな感情が、吹きこぼれるようにバーッて熱をもってあふれてしまったんです」

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「抱きしめてあげたい」20代の自分