放送作家の鈴木おさむさん
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 鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、鈴木さんが木村拓哉さんへ、このコラムで番組への出演オファーをする。

【写真】やはりオーラが違う! 木村拓哉が6枚

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木村拓哉様

 お元気してますでしょうか? 最後にお会いしてから6年近く経ちますでしょうか?

 ご存じと思いますが、3月31日で32年やってきた放送作家を辞めることにしました。

 同学年のあなたと初めて出会ったのは、22歳のころ。東京FMのスタジオでした。

 僕は同じ年の男性アイドルと仕事するのにナメられてはいけないと思い、最初に会ったときに、「俺、『夢がMORIMORI』、嫌いなんだよね」と超イタい発言したら、あなたは、笑いながら、「俺も」と言って右手を差し出してくれました。あの握手から全てが始まりました。

 東京FMのラジオ番組「木村拓哉のWhat's UP SMAP!」の作家として、かなりやんちゃな番組を作りました。自分と同世代の男性も振り向かせてやろうと必死になりすぎて、そのイキすぎた内容にマネージャーさんにブチギレされたこともありました。だけど、そういうときも、常に笑ってくれてました。

 あのラジオをきっかけに、「SMAP×SMAP」に僕も参加させてもらい、グループともお仕事をさせてもらうことになりました。

 スマスマのコントも、女性だけでなく大人の男性も振り向かせたいと、一緒に話して沢山のものを一緒に作りました。

 同じ年だったので、木村拓哉が同じ年の一般の方々も含めた色んな人と話す番組「同学年」も作りましたが、あの企画を話したときに、「同学年」という「学年にこだわるセンス」に、共感と共に、やっぱり、すげーな!と感じるしかなかった。

 22歳で出会って、20年以上本当に一緒に色んな物作りをさせてもらいました。グループ解散後も、木村拓哉らしく生きていくその生き様、勝手に意識しています。

 そんな、あなたに、今日、一つ、公開オファーをさせて頂きます。

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