「最近は海外でも摘発が入ることが増えて、稼ぎ自体は以前より落ちてます。それでも、もう日本で働こうとは思ってません。海外のほうが、自分がやりたくないことに対してノーと言えるし、女の子に優しいから。日本で働いている時は、いくらお金のためでもやりたくないことが多かった。海外で働くほうが、自分のニーズと収入とのバランスがいいと思っています」

「稼ぎたい」というのが出稼ぎに行き始めた最大の理由だが、振り返れば「日本人を接客したくない」というのも理由の一つだったらしい。

「今、日本の風俗店では、イチャイチャする恋人プレイを売りにするところが多いけど、私はそれが嫌で嫌で。日本では“自分のテクニックを試しに来た”みたいな、面倒な客も多かったですね。海外では圧倒的に中国人の客が多いですが、日本に比べると、恋人プレイとか求めてくる客があまりいないし、ただ性処理に来ているって感じでベタベタしない。だから全然やりやすいんです。私もそうですが、海外に飛んだら、もう日本の風俗で働けないっていう子は結構多いと思います」

 出稼ぎ中、接客で怖い目に遭った経験は今のところない。親の教育方針で小学校の頃から英会話教室に通い、大学は英文科だったというキョウコさんは、もともと英語も話せるため、海外で会話に困ることもそこまでない。ただ、どこの国に行っても客は中国人が多いことから、今は中国語も話せるように勉強しているという。

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日本人女性の出稼ぎが増えた