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 公私ともに多忙な30代以上でも、英語をあきらめたくない──。そんな学びたいけど時間がない大人におすすめなのがスマホのアプリだ。TOEIC初受験のライターが、学習期間を2週間に設定し、TOEIC公式問題集の模試を解いて、アプリの「使用前」と「使用後」の参考スコアを比較してみた。AERA 2024年3月4日号より。

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 20~30代にかけて一時米国在住経験があるが、その後ドメスティックなライターとなり、今の英語力は中学生レベル。TOEICやその模擬試験を受けるのは、何とこれが初めての経験となる。

 相棒は、リクルートの英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」の「TOEIC(R)L&R TEST対策コース」。コーチがつくパーソナルコーチプランや、紙の教材を購入するなどのオプションがあるが、今回は一番安いベーシックプランを選んだ。

 苦手問題を分析して出題してくれたりするAI英語学習アプリの機能のほか、人気になっているのが、講義動画だ。TOEIC990点のカリスマ英語講師、関正生先生の講義動画が、各問題の解説などで登場。数分から5分程度で見られる短時間の動画で、500本以上が見放題となっている。

 動画と聞いて、見るのがおっくうだったが、耳を傾けると「覚えないでいい」「覚えたほうがいい」といった学習のコツなど、教材だけではわからないTOEIC初心者に効く情報が満載。関先生が黒板にチョークで文字を書くというビジュアルも、暗記効果大かも?

 ちなみに今回、アプリの使用前、使用後に受けた『公式 TOEIC Listening & Reading問題集』だが、私の場合、Globeeが開発、運営している「abceed」内の教材を使用。すべての問題の音声が収録されているため、付属のCDを聴けない人も、このアプリなら音声が聴ける。新しいもの好きの自分も、アプリ画面のマークシートに答えをマークして、集計してもらった。

 今回初めてTOEICなるテストを体験したが、噂に聞いていた通り、アプリ「使用前」はテストでの時間の足りなさに愕然。リーディングでは、100問中まだ50問は残っているのに、気がつけば残り時間は10分ちょっと。残りのマークシートを適当にマークする“塗り絵”(問題を読む時間がなくなって、マークシートを適当に塗ること)なるものも体験した。

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