衆院政治倫理審査会(政倫審)が29日と3月1の両日、開かれる。29日は岸田文雄首相が自民党総裁として出席する。いずれもマスコミに公開する形で開かれ、岸田首相や安倍派幹部らがどのような説明をするのかに国民の注目が集まる。ただ、AERA dot.が実施したアンケートに寄せられた声からは、「信頼回復」にはほど遠い様子がうかがえる。
2月20~21日の2日間、「政権与党にふさわしいのはどこだ?」と題してアンケートを実施したところ、2千件を超える回答が集まった。
「国民をバカにしている」
自由記述欄では自民党の裏金問題について厳しい声が多数見受けられた。
「自民党は裏金疑惑を一日も早く解明してほしい」(男性、70代以上)
「裏金問題をとことん追及してほしい」(男性、70代以上)
「お金の問題の繰り返しにうんざり。お金の流れをすべて開示するべきだ。きちんと確定申告している国民をバカにしている」(女性、70歳以上)
「きれいさっぱりつまびらかにして税金1円までキッチリ払ってほしい。しっかりせい!」(女性、60代)
岸田首相は裏金問題が発覚し批判が高まるなか、昨年12月13日の記者会見で「国民の信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく」などと決意を語っていたが、国民の不満はおさまらず、さらにはあきれた様子さえアンケートの回答からはにじみ出た。
「政治不信というより、国民不在の政治」(男性、70代以上)
「自民党の不誠実さ、危機感のなさは目に余る。信頼回復というが、もともと信頼していない」(男性、60代)
「説明責任、この言葉の意味を考えるべき」(男性、70代以上)
「このままでは民主主義が破壊される瀬戸際に追い詰められる」(男性、70代以上)