酔って路上で寝てしまい事故にあうケースが後を絶たない。写真はイメージです©gettyimages

 もうすぐ歓送迎会シーズン。酔っ払ったまま路上で寝てしまい、事故に巻き込まれるケースが後を絶たない。中には、家の近所までタクシーで帰ったものの、その場で寝てしまい、帰らぬ人になったケースもあるという。

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「家に帰ろうと思っているはずなんですけど、なぜか一気に力尽きてしまって路上で寝てしまうんです」

 東京都在住の32歳男性は、週2、3のペースで飲みに行く。しかし、年末年始や年度末は飲む頻度が週3、4になり、飲む量も増えるため、路上で寝てしまうこともしばしばという。

「忘年会や新年会、歓送迎会のシーズンになると、お祭り気分になります。マンションの玄関の前や病院のスロープで爆睡するなど、外で寝てしまう失敗は必ず毎年経験します。起きたら財布や携帯がなかったこともあります」

 実は、男性のような、路上で寝てしまう路上横臥で事故に巻き込まれるケースが後を絶たない。

またかと思うほど

 東京で働く大手キー局の社会部記者が話す。

「泊まりで勤務のとき、警視庁から事故の発生の連絡を受けることがあります。年末年始や年度末は週に数回は必ず路上で寝てしまって、そのまま事故に巻き込まれる事案が発生しています。またかと思うほど連日の場合もあります」

 警察庁が去年3月に公開した「令和4年における交通事故の発生状況について」によれば、2022年に歩行中の事故で死亡した895人のうち、1割の109人が路上横臥で亡くなっている。過去5年の死者数の推移をみると、新型コロナの影響で外出自粛の傾向が強まった21、22年以外の年は、100人以上が死亡している。

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